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小水力発電を企業や団体が設置する場合のおすすめ発電機7選を紹介

小水力発電を企業や団体が設置する場合のおすすめ発電機7選を紹介 再生可能エネルギー
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近年の電気料金の高騰や地球温暖化の影響で、小水力発電を導入する企業や団体が増えてきました。興味をお持ちのご担当者様も多いでしょうが、導入する方法が分からない方も多いのではないでしょうか。

本記事では2026年最新の小水力発電事情を踏まえて、企業・団体におすすめの小水力発電機について詳しく解説します。

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小水力発電とは?

小水力発電とは、一般的に出力1,000kW(あるいは30,000kW以下)の小規模な水力発電を指します。ダムのような巨大な施設を必要とせず、河川の自然な流れや農業用水、工場の排水などを利用して発電する仕組みです。

小水力発電の定義と分類

小水力発電は、その出力規模によって「ミニ水力発電」「マイクロ水力発電」などと呼ばれます。2026年現在、経済産業省や新エネルギー財団(NEF)の定義では、一般的に1,000kW以下を小水力発電と呼ぶことが多いです。太陽光や風力と異なり、水さえ流れていれば24時間365日安定して発電できる「ベースロード電源」としての特性を持っています。

安定した発電量と高い設備利用率

小水力発電の最大の特徴は、エネルギー密度が高く、設備利用率が非常に高いことです。太陽光発電の設備利用率が約15%程度であるのに対し、小水力発電は60%〜80%以上に達します。これは、同じ出力の設備を導入しても、年間で得られる電力量が太陽光の数倍になることを意味しており、投資対効果を見極める上で非常に重要なポイントです。

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小水力発電は中小企業でも設置できる?

結論から申し上げますと、中小企業や地域団体でも小水力発電の設置は十分に可能です。かつては大規模な土木工事が必要でしたが、2026年現在では「パッケージ型」の発電機が登場しており、設置のハードルは劇的に下がっています。

設置可能な場所の例

中小企業が小水力発電を導入する場合、自社工場内の冷却水排水、近隣の農業用水路、あるいは自治体と連携した小河川などが主な舞台となります。例えば、落差がわずか1メートル程度でも発電可能な「低落差対応型」の発電機(株式会社エリスの「WaterWeco」など)が普及したことで、これまで見過ごされていた水流が宝の山へと変わっています。

導入コストと補助金の現状

コスト面では、10kW程度の設備で数千万円、100kW規模では1億円以上の投資が必要になるケースが一般的です。しかし、2026年現在は「地域脱炭素移行・再エネ推進交付金」などの国や自治体による強力な補助金制度があり、初期投資の3分の1から2分の1程度をカバーできる例も少なくありません。また、自家消費による電気代削減と環境価値(非化石価値)の売却を組み合わせることで、10〜15年程度での投資回収を目指す計画が現実的になっています。

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小水力発電を設置するメリット

企業や団体が小水力発電を導入するメリットは、単なる節電に留まりません。脱炭素時代を迎えたこれからのビジネスシーンにおいて、自前でクリーンなエネルギーを持つことは、強力なブランド資産となります。

24時間安定した「ベースロード電源」の確保

太陽光発電は夜間に発電できず、蓄電池を組み合わせるとコストが跳ね上がります。対して小水力発電は、雨が極端に少ない時期を除けば昼夜を問わず発電し続けます。これにより、工場のベース電力を賄うことができ、近年の高騰する電気料金に対する強力なヘッジ手段となります。

ESG経営と地域貢献による企業価値の向上

「地域の水でエネルギーを作る」という行為は、地域住民や取引先に対して非常にポジティブなメッセージとなります。特に地方の中小企業にとって、農業用水を活用した発電事業は、地域コミュニティとの絆を深め、SDGsへの具体的な取り組みとして高く評価されます。これは人材採用や資金調達(グリーンローン等)においても有利に働きます。

災害時の自立電源としての活用

BCP(事業継続計画)の観点からも、小水力発電は優秀です。停電時でも水流さえあればスマホの充電や照明、重要な計測機器などの電源を確保できるため、災害時の「地域の避難拠点」としての役割を担うことも可能です。

小水力発電の課題

魅力的な小水力発電ですが、検討にあたっては「水」特有の難しいハードルが存在することも事実です。ここを理解しておくことが、経営者としての冷静な判断に繋がります。

水利権の調整と河川法の壁

日本において「水を使う権利(水利権)」の調整は最も高いハードルの一つです。たとえ自社の敷地内を流れる水であっても、河川法に基づく申請や、既存の利用者(農家など)との合意形成が必要になる場合があります。2026年現在は手続きの簡素化が進んでいますが、専門的な知見を持つコンサルタントとの連携が不可欠です。

メンテナンスとゴミ対策

水の中には落ち葉や流木、ゴミが混じります。これらが発電機に詰まると効率が低下し、故障の原因にもなります。最新の発電機には自動除塵機能が備わっているものも多いですが、定期的な清掃や点検のコストを運用計画に織り込んでおく必要があります。

企業や団体が小水力発電を設置した例

日本国内では、既に多くの先見明な企業や団体が小水力発電を稼働させています。ここでは多くの事例の中から2つの例を紹介します。

事例1:石川県 白山市「吉原マイクロ水力発電所」

北菱電興株式会社が手掛けたこの事例では、農業用水路のわずかな落差を利用しています。オープンクロスフロー水車を採用し、低圧連系での売電と地域への電力供給を行っています。地元の土地改良区と連携することで、維持管理を地域全体で行うモデルとして注目されています。

出典:北菱電興株式会社 公式サイト

事例2:北海道 八雲町「平田内川水力発電所」

2025年10月に運転を開始したこの発電所は、日本小水力発電株式会社が支援した事例です。横軸フランシス水車を採用し、本格的な売電事業として展開されています。地域の未利用エネルギーを収益化する好例と言えるでしょう。

出典:日本小水力発電株式会社 公式サイト

2026年版:おすすめの発電機メーカー・機種7選

カーボンニュートラルの実現に向け、中小企業や地域団体でも「自社で電気を作る」動きが加速しています。なかでも小水力発電は、太陽光と異なり天候に左右されにくいうえに、これまで利用されていなかったエネルギーを利用できるという点でも価値があります。近年は、大規模な土木工事を必要としないモデルや、わずかな農業用水路でも設置可能な超低落差対応の機種が発売されています。

本項では、導入のしやすさと信頼性を兼ね備えた、2026年現在おすすめの小水力発電を7モデル厳選してご紹介します。

SuiREN-OCF(北菱電興株式会社)

SuiREN-OCF(北菱電興株式会社)

画像出典:北菱電興株式会社 公式サイト

石川県に本社を置く北菱電興が展開する「SuiREN-OCF」は、農業用水路や工場排水など、これまで見過ごされてきた水の流れを資源に変える小水力発電機です。

このモデルの最大の特徴は、独自の「オープンクロスフロー形」の羽根車を採用している点です。ゴミが詰まりにくく、水量の変動にも柔軟に対応できるため、メンテナンスの負担を大幅に軽減できます。また、設置の簡便さも魅力で、既存の水路に専用のフレームを固定するだけで運用を開始できるケースが多く、企業や団体が初めて導入する際のスモールスタートに最適です。街路灯の電源や、災害時の非常用電源としての活用実績も豊富です。

項目内容
モデル名SuiREN-OCF
水車のタイプオープンクロスフロー水車
定格出力1kW 〜 10kW程度(条件による)
必要落差1m 〜 2m程度
価格オープン価格

出典:北菱電興株式会社 公式サイト

らせん水車(日本小水力発電株式会社)

らせん水車

画像出典:日本小水力発電株式会社 公式サイト

日本における小水力発電のパイオニア、日本小水力発電株式会社からはさまざまなモデルが提供されていますが、中でも「らせん水車」は、中小規模の事業体でも扱いやすいよう「パッケージ化」されたシステムです。

このモデルの強みは、発電機から制御盤までがセットになっており、システム設計の複雑さを解消している点にあります。特に、小規模の農業用水路や、工場の高低差を利用した発電に適しています。同社は長年の実績から、自治体や土地改良区との共同プロジェクトも多く、導入前の流量調査から設置後のアフターケアまで、手厚いサポートが受けられるのが大きな安心材料です。

項目内容
モデル名らせん水車
水車のタイプらせん水車
定格出力5kW 〜 50kW
必要落差1m 〜 3m
価格要見積もり

出典:日本小水力発電株式会社 公式サイト

Water Weco(株式会社エリス)

Water Weco(株式会社エリス)

画像出典:株式会社エリス 公式サイト

岡山県のエリスが開発した「Water Weco(ウォーターウェコ)」は、落差がほとんどない平地の水路でも発電ができる「超低落差対応」の決定版です。

一般的な小水力発電は数メートルの落差を必要としますが、このモデルはわずか数十センチの落差や、水の「流速」だけでも効率よく発電できるよう設計されています。開放型の中掛け水車を採用しており、魚や生態系への影響が少ないのも特徴です。エネルギー地産地消のシステムとして高い評価を受けています。

項目内容
モデル名Water Weco(ウォーターウェコ)
水車のタイプ開放型上掛水車
定格出力63W
必要落差0.5m 〜 1.0m
価格仕様により相談

出典:株式会社エリス 公式サイト

小型水力発電システム(株式会社朋電舎)

小型水力発電システム(株式会社朋電舎)

画像出典:株式会社朋電舎 公式サイト

静岡県の朋電舎が提案するモデルは、落差のない水路でも発電できるシステムです。

川の流量は季節によって変動しますが、このシステムなら「水が少ないから発電を止める」といったロスを最小限に抑えられます。太陽光発電の設置実績が豊富で、技術的な要望にも柔軟に応えてくれます。

項目内容
モデル名小型水力発電システム
水車のタイプ
定格出力
必要落差環境に応じて設計
価格個別設計による

出典:株式会社朋電舎 公式サイト

パワーアルキメデス(株式会社シーイーエム)

パワーアルキメデス(株式会社シーイーエム)

画像出典:株式会社シーイーエム 公式サイト

神奈川県のシーイーエムが提供する「パワーアルキメデス」は、配管にも開水路にも設置でき、数mの落差でも発電を可能としているモデルです。

このモデルの魅力は、構造が極めてシンプルで故障が少ないことです。羽根車はプロペラ状のため、落ち葉やゴミが流れてきても、螺旋の隙間を通り抜けていきます。スクリーン(除塵機)の清掃頻度を劇的に減らすことができるので、管理が非常に楽です。

項目内容
モデル名パワーアルキメデス
水車のタイプ縦軸軸流水車
定格出力1kW 〜 50kW
必要落差1m 〜 5m
価格応相談

出典:株式会社シーイーエム 公式サイト

ターゴ水車(株式会社スカイ電子)

ターゴ水車(株式会社スカイ電子)

画像出典:株式会社スカイ電子 公式サイト

高知県のスカイ電子はもともと高性能な発電機単体のメーカーとして知られており、その技術を詰め込んだ「ターゴ水車」は、超小型でわずかな水量でも発電できることが特徴です。

このモデルは蓄電池とセットになっており、インナーローターコアレス発電機という発電効率の高い発電機から出力された電力を蓄電できます。DC/ACインバーターも内蔵しているので、災害時の非常電源として交流100Vを使用できます。

項目内容
モデル名ターゴ水車
水車のタイプターゴ水車
出力最大200W
必要落差2m 〜 15m
価格発電機単体 数十万円〜

出典:株式会社スカイ電子 公式サイト

置くだけ水力 AK-20Y(株式会社新井製作所)

置くだけ水力 AK-20Y(株式会社新井製作所)

画像出典:株式会社新井製作所 公式サイト

長野県の新井製作所が提供する「置くだけ水力 AK-20Y」は、まさに「置くだけ」という言葉がぴったりのオールインワン・ユニットモデルです。

長年にわたる金型製作の経験を活かし、メンテナンス性を重視したクロスフロー水車構造を採用。また、建屋も高速プレス機で培った防音壁構造が採用されています。分解できる構造になっているので、現場での組立も可能で、移動撤去も容易です。輸送は2トン車でも可能なうえ、設置も排水路の上に置くだけという手軽さも魅力です。

項目内容
モデル名置くだけ水力 AK-20Y
水車のタイプクロスフロー水車
出力最大20kW
必要落差
価格ユニット構成による

出典:株式会社新井製作所 公式サイト

まとめ

小水力発電は2026年の脱炭素時代において、企業や団体が安定したクリーンエネルギーを確保するための「最適解」の一つです。初期投資や水利権の調整という課題はありますが、一度設置すれば数十年間にわたって地域と自社を支える強力なインフラとなります。

もしも敷地内に「流れている水」があれば、利用されていなかったエネルギーから新たに電力を生み出すことができるかもしれません。ぜひ小水力発電の導入をご検討ください。

また、小水力発電を個人で導入したい方は、こちらの記事も参考にして下さい。

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