蓄電池非常用電源

【電気の苦手な方へ】蓄電池は災害対策になる?初心者向けにやさしく解説

停電が心配だから蓄電池が必要かな?蓄電池
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電気に頼り切っている現代人の生活。

ふと「災害で停電してしまったらどうしよう」と心配になることもあるでしょう。

実は最近、家庭用の蓄電池を購入して停電に備える方が増えています。

この記事では、自然災害に備えて蓄電池を導入する必要性を、知識が全くない方にも分かりやすく解説しています。

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家庭用蓄電池とは?

家庭用の蓄電池は、普通の住宅で使えるように設計された二次電池(充電と放電が可能な電池)です。

おもに屋外に設置されており、エアコンの室外機よりも少し大きいサイズのものが多く、屋内に配置されているものもあります。

蓄電池には、電力会社から各家庭へ供給されている電気や、太陽光発電で発電した電気などを蓄えることができ、必要な時にその電気を利用することができます。

非常用電源としても有効

家庭用蓄電池は、大容量の蓄電池を使えば、停電時でも10時間以上の利用が可能です。

また、地震などの災害時には、非常用電源として役立ちます。

家庭用蓄電池がどれだけ電気を供給し続けられるのかを判断する目安は、蓄電池の容量(単位:kWhまたはWh)です。

多くの家庭用蓄電池は5kWh~10kWhの容量がありますが、10kWh以上の大容量モデルも販売されています。

家庭での消費電力は、家族構成や季節などによって違ってきますが、一例として4人家族が1日に使用する電力量は、およそ10kWhです。

ゆえに、理論上は容量10kWhの蓄電池があれば、もし停電しても1日中電気を使用できることになります。

また、非常用電源は持ち運びができるタイプも多く、興味のある方はこちらの記事も参考にして下さい。

安価な夜間電力で充電できる

家庭用蓄電池があると、電力会社との契約プランによっては、安い夜間電力を充電することによって電気料金の節約も可能です。

電力会社から供給される電気は、利用者が少ない夜間のほうが単価が安い傾向にあります。

蓄電池では、安い夜間電力を使用して夜のうちに充電し、貯めた電気を昼間に使うという方法もできるので、電気料金の節約になるのです。

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なぜ家庭用蓄電池が必要?

家庭用蓄電池の必要性を示す理由は、おもに以下の2つがあります。

災害の増加

家庭用蓄電池の必要性を示す理由の1つは、災害対策です。

近年、集中豪雨が増えていることは多くの方々が体感していると思いますが、実際にデータにも表れています。

国土交通省の統計によると、1時間降水量50mm以上の年間発生回数が、約30年前と比較すると約1.4倍にも増えていることが分かります。

国土交通省「1時間降水量50mm以上の年間発生回数」
出典:国土交通省「異常豪雨の頻発化に備えたダムの洪水調節機能と情報の充実に向けて」

大規模な水害や土砂崩れなどにより停電が発生するリスクがあるので、非常用電源として家庭用蓄電池は役に立つでしょう。

また、地震についてもわずかながら増加傾向にあります。

気象庁の統計「全国の地震回数」によると、2011年の東日本大震災の発生後は一旦減少傾向にあったものの、近年では再び増加の兆しを見せています。

気象庁「全国の地震回数」
出典:NHK「災害列島」

日本は国内のどこでも大地震が発生するリスクを抱えているので、災害対策として家庭用蓄電池の導入例が急増しているのです。

電力の自家消費の増加

家庭用蓄電池の必要性を示すもう1つの理由は、住まいのゼロエネルギー化です。

電力をできるだけ自家消費しようという考え方が世界レベルで広まっており、国内でもすでに多くの家庭用蓄電池が導入されています。

経済産業省の統計によると、新築住宅・既築住宅ともに家庭用蓄電池の導入台数が増えており、今後さらに飛躍的に増加するとの見込みです。

経済産業省「定置用蓄電システムの目標価格および導入見通しの検討(2021年1月19日)」
出典:経済産業省「定置用蓄電システムの目標価格および導入見通しの検討(2021年1月19日)」

また、日本ではFIT制度による電力買取期間の終了が2019年11月から始まっています。

巷では「2019年問題」や「卒FIT」というワードが話題になっているほどです。

FIT制度による買取期間終了をきっかけに、太陽光発電を売電目的ではなく自家消費目的で導入する人が増え、それに伴って蓄電池も必要になっているのです。

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家庭用蓄電池の設置方法

ここでは、家庭用蓄電池を設置する方法について簡単に解説します。

単独で設置する場合

まず、蓄電池を設置したい場所を施工業者に視察してもらいます。

設置に必要な面積や、熱がこもりやすい場所ではないか等の条件がチェックされます。

条件をクリアできれば、コンクリートによる基礎工事を行いますが、屋内に設置する場合は基礎工事は必要ありません。

基礎工事が終わると、蓄電池・パワーコンディショナー・分電盤などの設備を設置します。

最後に配線工事を実施して完了となります。

太陽光発電と併用する場合

家庭用蓄電池を太陽光発電と併用する場合は、お互いのパワーコンディショナーを配線でつなぐ必要があります。

お互いを連携させれば、太陽光発電で発電した電力を蓄電池に送って貯めておくことができるので、災害時や停電時に便利です。

家庭用蓄電池を導入するための費用は?

家庭用蓄電池のおよその費用と、費用を抑えるためのポイントを簡単に解説します。

費用は100万円~300万円

家庭用蓄電池の費用は、購入費用と設置費用を合わせておよそ100万円~300万円です。

家庭用蓄電池の多くは、容量が5kWh~10kWhあり、容量が大きくなるほど費用が高額になります。

災害時などの非常用電源として最低限の能力があれば良いという場合なら、費用を抑えて5kWh程度の容量でも十分です。

全負荷型と特定負荷型

家庭用蓄電池には「全負荷型」と「特定負荷型」に分類されるので、どちらを選ぶかも費用に関わります。

全負荷型の蓄電池は家の中のどこでも電気を使えるのに対し、特定負荷型の蓄電池は指定された部分しか電気を使用できません。

このことから、全負荷型の蓄電池のほうが特定負荷型の蓄電池よりも費用が高額になる傾向があります。

どちらのタイプが良いかは、生活の状況に合わせて選んでください。

家庭用蓄電池で災害に備えよう

家庭用蓄電池が設置されている場合とされていない場合では、災害に対する安心感がまるで違います。

また、家庭用蓄電池の導入は災害対策にとどまらず、電力の自家消費を増やし、火力発電による温室効果ガスの排出削減にもつながります。

自身や家族の命を守るうえに、地球環境にもやさしい家庭用蓄電池を、この機会にぜひ導入してみてはいかがでしょうか。

まずはお気軽に、お見積りをおすすめします。

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