太陽光発電

太陽光発電の撤去・廃棄の注意点を初心者の方にもやさしく解説

太陽光発電の撤去・廃棄の注意点太陽光発電
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太陽光発電を撤去・廃棄するときは、所有者が責任を持って処理しなければならいため、いくつかの注意点があります。

この記事では、太陽光発電を撤去するときと廃棄するときのそれぞれの注意点を、初心者の方にも分かりやすいように解説しています。

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太陽光発電を撤去するときの注意点

太陽光発電を撤去するときの注意点は、おもに次の4つがあります。

  • 施工業者に相談する
  • FITの手続きを行う
  • 補助金を受けた場合は返還義務がないか確認する
  • 屋根の太陽光発電は事後処理を行う

以下で、それぞれの詳細を順に解説します。

施工業者に相談する

太陽光発電を撤去したい場合は、安易に自身で撤去しようとせずに、まずは設置した業者に相談しましょう。

特に、太陽電池モジュールが寿命を迎えていたり、災害などで破損している場合は注意が必要です。

太陽電池モジュールが激しく劣化したり破損している場合には、カドミウムなどの有害物質が漏れ出る危険性があるので、自身で処理するのは控えましょう。

FITの手続きを行う

FIT(固定価格買取制度)の認定を受けている太陽光発電を撤去する場合は、設備の廃止を届け出る手続きが必要です。

太陽光発電を設置したときに、施工業者を通じてFITの申請を行った方は、施工業者に相談してみましょう。

FITの申請を自分で手続きした方は、「再生可能エネルギー電子申請」にログインして手続きを行って下さい。

補助金を受けた場合は返還義務がないか確認する

太陽光発電を設置するときに補助金を受けている場合は、法定耐用年数の17年が経過する前に設備を撤去すると、受けた補助金を返還しなければならないことがあります。

17年が経過していない場合は、補助金を申請した機関に確認しておきましょう。

補助金の返還については、JPEA(太陽光発電協会)のページで問い合わせと申請書のダウンロードができます。

屋根の太陽光発電は事後処理を行う

屋根に設置されていた太陽光発電を撤去する場合は、設備だけを撤去して終わりではなく、屋根の事後処理が必要です。

雨漏り防止のために防水処理を行ったり、場合によっては屋根の補修が必要になるので、専門業者に相談してみましょう。

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太陽光発電を廃棄するときの注意点

太陽光発電を廃棄するときの注意点は、おもに次の4つがあります。

  • 太陽電池モジュールは産業廃棄物である
  • 廃棄するときは所有者が「排出者」となる
  • 業者の不法投棄は排出者も責任を負う
  • 信頼できる業者に廃棄を依頼する

以下で、それぞれの詳細を順に解説します。

太陽電池モジュールは産業廃棄物である

太陽光発電の主要部分である太陽電池モジュールは、カドミウムなどの有害物質が含まれているため、廃棄するときは産業廃棄物として扱われます。

万が一、太陽電池モジュールが損傷していると、人体にも環境にも悪影響を及ぼす有害物質が漏れ出る可能性があります。

次の世代に美しい環境を残すためにも、専門業者に依頼して適切な方法で廃棄を行いましょう。

廃棄するときは所有者が「排出者」となる

産業廃棄物には「排出者」という概念があり、廃棄するときは排出者に責任があることが明確にされています。

太陽電池モジュールを廃棄するときには、所有者が排出者となりますが、これは廃棄を業者に依頼した場合でも同じであることに注意が必要です。

業者の不法投棄は排出者も責任を負う

太陽光発電を廃棄するときには業者に依頼するのが一般的ですが、もしも依頼先の業者が不法投棄を行うと、依頼元の所有者にも責任が及ぶことが、産業廃棄物の処理について規定された「排出事業者責任」に記されています。

参考:環境省「産業廃棄物を排出する事業者の方に

具体的な罰則は以下の通りです。

  • 不法投棄:「廃棄物処理法16条」に違反
  • 無免許の業者に廃棄を依頼した場合:「廃棄物処理法25条」に違反

いずれも、5年以下の懲役もしくは1千万円以下の罰金という重い罰則が適用されます。

信頼できる業者に廃棄を依頼する

太陽電池モジュールの廃棄は、信頼できる業者に依頼することが重要です。

十分な実績と技術を持ち、産業廃棄物の処理を行う免許を所持していることを確認しましょう。

実績などは公式ホームページで確認できるほか、口コミも参考になります。

太陽光発電の廃棄を依頼する業者選びについては、こちらの記事も参考にして下さい。

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太陽光発電の撤去・廃棄は慎重に

太陽光発電の撤去・廃棄は、安易に自身で行うべきではありません。

特に太陽電池モジュールは産業廃棄物にあたるので、適切な方法で廃棄しなければ不法投棄になってしまいます。

産業廃棄物の処理を専門とする、信頼できる業者に依頼しましょう。

また、太陽光発電の撤去・廃棄には費用もかかります。

2022年7月からは「太陽光発電設備の廃棄費用等積立制度」がスタートしており、売電収入の中から積立する義務があることも念頭に置いておきましょう。

太陽光発電の廃棄費用の積立については、こちらの記事を参考にして下さい。

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