太陽光発電新エネルギー

ソーラーカーポートを初めて設置する方に基礎知識をやさしく解説

ソーラーカーポートが 注目されているよ!太陽光発電
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初めてソーラーカーポートを設置したいけど、電気の知識が全然ないので心配だという方も多いでしょう。

この記事では、初めてソーラーカーポートを設置する方や、電気が苦手な方にも分かりやすいように、ソーラーカーポートについてやさしく解説しています。

メリットや設置する際の注意点、設置に役立つ補助金制度なども解説しているので、ぜひ最後までお読みいただき参考にして下さい。

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ソーラーカーポートとは

ソーラーカーポートとは、カーポートの屋根部分にソーラーパネルを設置したものです。

カーポートとは、駐車スペースに屋根と柱のみ設置したもので、車庫のような壁やシャッターがなく、比較的安価で設置できます。

近年では、このカーポートの屋根にソーラーパネルを設置して太陽光発電を行う家庭が増えており、太陽光発電の初心者の方にも導入しやすい設備です。

ソーラーカーポートには大きく分けて2種類あり、ソーラーパネルを設置することを前提として設計されたタイプと、ソーラーパネルを後付けするタイプがあります。

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初心者でも大丈夫!ソーラーカーポートのメリット

初めてソーラーカーポートの設置をお考えの方は、メリットを理解しておくとよいでしょう。

電気代の節約につながる

ソーラーカーポートで発電した電気を自宅で使用すると、それだけでも一般的な家庭の消費電力の大部分をまかなえるため、電気代の大きな節約になります。

実際にどの程度の節約になるのか、多くの家庭で使用されている「2台分のカーポート」で検証してみましょう。

2台分のカーポートの屋根には、およそ4.5kWのソーラーパネルを設置することができますが、JPEA(太陽光発電協会)のデータを参照すると、1kWの太陽光発電の年間発電量は1,000kWhで計算されています。

これに従うと、4.5kWのソーラーパネルによる年間発電量は約4,500kWhとなり、1日平均では約12.3kWhとなります。

ソーラーパネルの発電量は季節・天候・立地条件などに影響されるため、この数字はあくまでも目安ですが、4人家族の平均的な使用電力量は13~18kWhなので、少なくとも約7割もの電気代の節約が期待できるのです。

比較的簡単に設置できる

ソーラーカーポートは、家屋の屋根に設置するソーラーパネルや、野立て太陽光発電と比べても比較的簡単に設置することができます。

家屋の屋根ほど高い位置ではないので、地上からでも工事が行えるほか、架台となる部材もほとんど必要ありません。

余剰電力を売電できる

ソーラーカーポートに限ったことではありませんが、太陽光発電で得た電力を自宅で使用する場合でも、余剰電力を売電することができます。

資源エネルギー庁のFIT制度によると、10kW未満の太陽光発電を対象とした1kWhあたりの買取価格は、2022年度では17円、2023年度では16円と設定されています。

デッドスペースを活用できる

カーポートの屋根の上は本来何の用途にも使用されないデッドスペースですが、ここにソーラーパネルを設置することによって有効活用することができます。

特に敷地の狭い住宅地においては、デッドスペースの活用は大きな効果を発揮することでしょう。

電気自動車の充電ができる

近年オーナーが増えてきた電気自動車も、ソーラーカーポートがあれば自宅で充電することができます。

将来ますます電気自動車の流通が増えることは確実で、長期的な視点においても自宅で充電できることは大きなメリットになるでしょう。

非常用電源として利用できる

災害時などに非常用電源として利用できることも、ソーラーカーポートを設置するメリットです。

日照時間さえ確保できれば発電が途絶えることはなく、さらに蓄電池を用意しておけば余剰電力を蓄えておくこともできます。

非常用電源については、こちらの記事で詳しく解説しているので、よろしければ参考にして下さい。

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初心者が覚えておきたいソーラーカーポートの注意点

ソーラーカーポートは多くのメリットがありますが、いくつかの注意点もあるため、特に初心者の方は設置する前に十分に確認しておきましょう。

十分な日照時間が確保できるか

ソーラーカーポートを設置するならば、十分な日照時間が確保できるのかは必ず確認しておく必要があります。

特に住宅地の場合は注意が必要で、隣近所の家屋の陰になる時間が長い場合は、日照時間が少なくなって発電量もあまり期待できません。

カーポートはただでさえ低い位置にあるので、高額な設備費用に見合った発電量が得られるかはあらかじめ調査しておきましょう。

固定資産税の課税条件

カーポートの形状によっては固定資産税がかかることがあるので注意が必要です。

具体的には、まず発電量が10kW以上の場合は、家庭用・産業用問わず固定資産税が課税されます。

その他、ソーラーカーポートの構造によって固定資産税が課税されるかどうか決まりますが、条件は以下の通りです。

  • カーポートの地面に基礎が埋め込まれている
  • カーポートの3方向以上が壁で囲まれている
  • カーポートを作業場や貯蔵場として使用可能

積雪や強風に対する対策

ソーラーパネルをカーポートの屋根に設置する場合は、積雪や強風に注意する必要があるので、お住まいの地域の気候も考慮に入れておきましょう。

積雪に対しては、想定される積雪量に適応したソーラーパネルが用意されており、それぞれ「一般地域用」「積雪地域用」「豪雪地域用」といった分類があります。

豪雪地域用のソーラーパネルには積雪200cmまで耐えられるものもあるので、積雪の多い地域の方は検討してみましょう。

強風に対しては、耐風圧強度という数値でソーラーパネルの耐久度が表されており、一般的には風速42㎧以上あれば台風にも強いと言われています。

初心者向けソーラーカーポートの設置に役立つ補助金

ソーラーカーポートを設置するには高額な資金が必要ですが、再生可能エネルギーの利用を推進する目的で国や自治体が支給する補助金を受けられる可能性があります。ここではソーラーカーポート設置に役立つ補助金について解説します。

法人向けの補助金

ソーラーカーポート設置を対象とした補助金のうち、国から支給される補助金は、法人向けのみとなっています。

環境省から支給される補助金の「建物における太陽光発電の新たな設置手法活用事業」は、民間企業・団体が対象で、残念ながら個人は補助金を受けることができません。

公募実施期間は環境省の公式サイトで確認でき、公募の詳細については執行団体の一般社団法人環境技術普及促進協会の公式サイトで確認できます。

ソーラーカーポートとは、駐車場の屋根に太陽光発電パネルを設置するもので、自家消費型の再生可能エネルギーを利用できます。ソーラーカーポートの建設には、環境省から補助金が出ています。補助金の概要は以下のとおりです。

  • 補助対象者は、民間企業や法人などで、事業の継続性が認められる者です。
  • 補助対象設備は、太陽光発電一体型カーポートや太陽光発電搭載型カーポートなどで、発電量の50%以上を自家消費するものです。蓄電池や電気自動車の充放電設備も対象になります。
  • 補助金額は、設備等導入の必要経費の3分の1以内で、上限は1,000万円です。

また、令和6年の公募期間は、環境省のホームページによると、以下のとおりです。

  • 第1次:令和6年1月24日(水)から同年2月29日(木)17時まで
  • 第2次:令和6年3月20日(金)から同年4月17日(金)17時まで

ただし、第1次で予算額に達した場合は、第2次は実施されない可能性があります。ご注意ください。

個人向けの補助金

全国各地の自治体(市区町村)から支給される補助金には、ソーラーカーポート設置を希望する個人向けの制度も数多く存在しています。

補助金の申請が可能な条件としては、当該自治体に在住し住民基本台帳に記録済みであること、納税を滞納していないこと等がありますが、各自治体ごとに異なるので環境課などに問い合わせてみましょう。

ソーラーカーポートは初心者でも簡単!

ソーラーカーポートは初心者の方でも導入しやすい発電設備です。

昨今の電力事情の厳しさもあって、ソーラーカーポートの需要は今後ますます向上すると予想されています。

ソーラーカーポートを設置することは数々のメリットがありますが、初心者の方は特に日照時間に注意し、費用対効果を事前に調査しておくとよいでしょう。

再生可能エネルギーの普及を推し進めるための補助金を受けられる制度も充実しているので、資金面でお悩みの方もぜひ導入を検討してみてください。

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